社会・環境

【天気予報】あたらない理由は?当たる?気象予報が必要な理由や気象予報士についても!

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【解説】天気予報とは?気象予測の重要性を考える

みなさんが何気なく見ている天気予報はどのように天気を予測しているのでしょうか。そしてそれは本当に正確なものなのでしょうか。

今回は天気予報について詳しく解説していきます。

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天気予報は?

天気予報とは、ある地域で天気がどう変化するか予測し、知らせることです。気象予報とも言われます。

天気予報は、過去の天気や現況の天気、気圧、風向、風速、気温、湿度など大気の状態に関する情報を収集し、これをもとに、特定の地域あるいは広範囲な領域に対し、当日から数日後まで(種類によっては数か月後に及ぶものもある)の天気風、風、気温などの大気の状態と、それに関連する水域や地面の状態を予測して伝えるものです。

天気予報ができる人は?

天気予報ができるのは気象予報士だけです。気象予報士は、1993年に行われた気象業務法改正にともない設けられた国家資格です。気象予報士の国家試験に合格し、気象庁長官に登録してもらうことで気象予報士として働くことができます。

気象予報士の仕事は、気象庁から提供されるさまざまな気象関連データをもとに、天気や降水確率、気温、湿度などを予測することで、これまで気象予報は気象庁の予報官のみが行うことを認められていましたが、気象業務法改正により、気象庁長官から認められた会社に属する気象予報士も気象予報業務が可能となりました。

天気予報は当たらない!?当たる確率は?

降水の有無の予報精度(以下、適中率と記述)は、全国を対象とした年平均値が83%となっており、各地方の年平均値が78〜85%の範囲に分布しています。 全国的に春と秋の適中率が高い傾向がありますが、北海道地方と沖縄地方の適中率は年間を通して他の地方に比べて低めです。

季節による違いに着目してみると、夏の適中率が最も低くなっていることがわかります。 これは、夕立のように狭い領域で起こる降水の頻度が多いことが主な原因と考えられます。 例えば、予報対象領域のちょうど60%の面積に降水があった場合、 「降水あり」という最善の予報を発表できたとしても、 適中率は60%という比較的低い値に留まってしまいます。

地域による違いを見てみると、冬の北海道地方の適中率が71%と特に低くなっています。 これは、広い予報対象領域全体にではなく部分的に降るという、北海道における雪の降り方の影響が大きいと考えられます。 また、沖縄地方は年間を通じて適中率が低くなっています。 これは、沖縄地方では、島嶼であるため特徴的な地形の影響を受けにくく、 降水の発生場所も特定しにくいといったことが影響していると考えられます。

天気予報・気象予報の重要性

古代では空を見上げて雲や星、風の流れなどを読み取り数時間後や数日後の気象(天気)を予測していました。一部では星や雲の動きを計算する人たちも存在していました。

現在の気象観測の方法は昔から行ってきたやり方と同じ方法で予測するほかに、宇宙に存在している人工衛星や宇宙ステーションから地球そのものや周りに存在する雲などの監視・観測を行うことで、気象(天気)を予測しています。

地上からではなく、宇宙から地球を見ることで地球全体の雲の動きを監視することができ、地上では見えなかったものも観測することができるようになりました。宇宙から地球を観測することで、世界各地で起きている自然現象(自然災害)などを未然に防ぐことができます。

たとえば、竜巻やオーロラを観測することができたり、台風の雲の流れを監視したり、台風の進路予測することができます。これらの大きな自然現象(自然災害)を未然に防ぐことで自然災害による被害者等を減らすことができるかもしれません。

気象観測は雲の動き、風の動きや強さ、温度などをただ観測するだけでなく、地球規模で起こる問題を監視していることになります。

最近では、地球温暖化の影響により雲の急激な成長や急な雲の発達によるゲリラ豪雨、多数のオーロラの観測、一部の地域で雨が降らなくなるなど、地球の温度などの変化により、不安定な気象状態が増えている状態になりました。そのため、天気予報があてにならないことが多くなってしまったので、不安定な気候の状態にも対応できるような技術が必要になりました。

気象予報士になるには?

気象予報士になるには、気象業務支援センターが実施する気象予報士試験に合格する必要があります。

気象予報士試験に受験資格は設けられておらず、年齢、学歴、国籍、経験関係なく誰でも受験することができます。実際に社会経験のない小学生や中学生が受験することもあり、2022年2月時点での最年少合格年齢は11歳。小学6年生の女の子が気象予報士合格を手にしています。

試験は、大きく学科試験と実技試験に分けられます。

学科試験はマークシートによる多肢選択式、実技試験は記述式となります。近年の気象予報士試験合格率は4〜5%ほどで、資格試験の中では難易度が高め。実際に、1回で合格するケースはごくまれで、数回挑戦し合格する人がほとんどですが、試験は年に2回、毎年行われているので、挑戦する機会は多くあります。

まとめ

天気予報は単純に天気を予想して伝えるだけでなく、自然災害を未然に防ぐという役割もあります。現在は予報精度が80%程度となっていますが、今後さらに精度が向上し、より100%に近づく日が来るかもしれません。

参考になるサイト

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政経百科編集部
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