社会・環境

【マルハラ】いつから話題?くだらない?新しいハラスメントの意味を解説!

hensyubu
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LINE・チャットなどで問題?マルハラとは?

マルハラというフレーズが最近よく聞かれるようになりました。

パワーハラスメント(パワハラ)やセクシャルハラスメント(セクハラ)などと同じハラスメントの一つとも言われています。

マルハラとは何かについて考えていきましょう。

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マルハラとは?

そもそもマルハラとはどういったものなのでしょうか。

マルハラとは、どんなハラスメント?

皆様は、SNSのDMやLINE等のチャット上でのコミュニケーションで文末に「。」を用いますか?

近年、これが若者層を中心に「威圧感を与える」と取り上げられるようになりました。

主に、自分よりも立場が上の人からのメッセージの文末に「。」が用いられていることに違和感を覚える人がいると言われ始めました。

さらに最近ではリモートワークが普及しているため、仕事上でもLINEやメッセンジャーなどのオンラインチャットの重要性が高まっています。マルハラは身近な問題であると言えます。

文末の「。」は怖い?

それでは文末が「。」で終わる文章を怖いと思う人はどの程度いるのでしょうか。

ニュースサイトのSirabeeでは編集部によるアンケート結果が取り上げられています。2024年2月に全国の10代から60代の男女1000名を対象として「LINEやチャットでの文末の句点」について調査を行っています。

全体としては、何も思わないが75.9%、次に多いのが誠実だと感じる人が14.9%となっています。冷たいが7.4%、怖いが1.9%となっています。

おおまかなイメージで言えば「。」に対してネガティブな印象を持つ人が約10%弱、好意的な印象を持つ人が約15%という割合です。何も思わないという人が大多数という結果になっています。

記事では世代別の結果についても紹介されています。10代から20代では、冷たいと感じる人が22.1%、怖いと感じる人が7.0%であり、誠実であると回答した人は16.3%にとどまりました。

ここでは「。」に対する印象がポジティブなものよりネガティブなものの方が上回っています。若い世代では約3割の人が「。」表現に良い印象を持っていないとわかります。

マルハラが話題となった背景

マルハラが話題となった背景にはどういったものが考えられるでしょうか。

若い世代ではSNSやチャットが当たり前に

先述の調査から、文末の「。」に対して、若い世代で不快に感じている人が一定数いるのに対して、中高年の世代ではあまり否定的な感情を抱く人がいないということが分かりました。

このように、文末の「。」の捉え方は世代間のギャップがあります。

このような世代間ギャップには、スマートフォンの普及で、誰もがLINEなどのSNSのツールを用いて連絡を取るようになったことが背景にあります。

総務省発行の2011年度版の情報通信白書には「若年層を中心に、コミュニケーション行動が多様化し、人との対面コミュニケーションよりも、メール等を介したコミュニケーションの方が好まれるといった機械親和的な傾向がみられると言われている」と指摘されています。

これは、今から10年以上前の報告ですが、この時点でSNSを通じた連絡は当たり前のものとなっています。

電話や対面でのコミュニケーションが中心の環境で育った中高年の世代と、LINEなどのチャットツールがある環境で育った若い世代の間では、同じ文面でも捉え方や受ける印象が違うといえます。

マスコミが取り上げたことで話題に

では、マルハラという言葉が普及したきっかけは何だったのでしょうか?

マルハラが浸透したのは、マスメディアやインターネット番組で取り上げられたことがきっかけでした。

2024年1月28日放送のインターネット番組『ABEMA的ニュースショー』で取り上げられたほか、『朝日新聞』(朝日新聞社)などの大手メディアが取り上げたことで、マルハラのフレーズそのものが浸透していったと言えます。

マルハラはくだらない?批判的意見も

マルハラには批判的な意見も数多く存在しています。

メディア発のステレオタイプ

「マルハラ」は若者世代を中心に存在する言葉として取り上げられています。若者世代はいつの時代も新しい流行に敏感であると言われています。さらに若者世代の言動は、批判的に捉えられることも少なくありません。

2024年3月22日掲載の「HintPot」の記事では「「マルハラ」は言い過ぎ 若者は区別しているだけ 大学講師「メディア発のステレオタイプ」」であるとして、若者世代の言葉に詳しい宇都宮大学の堀尾佳以講師(専門は現代日本語学)が「若者が『。』や『、』に圧力を感じるというのはやや言い過ぎといいますか、メディア発のステレオタイプのような気もします」とコメントしています。

メディアがこぞって取り上げた事により、若者は「。」に否定的な感情を抱くという印象が与えられましたが、文末の「。」に対しての捉え方は人それぞれであるとも言えます。

ハラスメントの定義に当てはまらない

厚生労働省のHPでは、パラハラやセクハラなどハラスメントに関する定義が紹介されています。

パワーハラスメントの定義は「職場において行われる①優越的な関係を背景とした言動であって、②業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、③労働者の就業環境が害されるものであり、①から③までの3つの要素を全て満たすものをいいます」と紹介されます。

上司が絵文字や「!」などを使わず、「。」を使った業務指示をチャットツールで部下に出し続けたとしても、必ずしもパワハラの案件には該当しないという意見もあります。

まとめ

マルハラとは、若者世代を中心にメッセージの末尾に「。」が付くことに対して威圧感を感じ、ハラスメントにあたるのではないかという考え方です。

しかし、「気にしない」とう人の方が多いというアンケート調査もあります。

文末の「。」に対しての捉え方は人それぞれですが、こういった捉え方もあると理解しておくことが、職場や友人間でのコミュニケーションを円滑に進めることに繋がるのかもしれません。

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参考になるサイト

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政経百科編集部
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