国内政治

【右翼と左翼と中道】政治での意味や政策の違いをわかりやすく解説!

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ネトウヨ?ネトサヨ?中道?政治スタンスを徹底解説!

政治を話す上で右翼、左翼であったり、「みぎ」「ひだり」といった表現が使われることがあります。左右といった概念を理解することによって、ニュースやSNSで流れてくる情報を多角的に見ることができるようになると思います。ぜひ、最後までご覧下さい!

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政治の右左ってなに?

ネット上で話題になる「ネトウヨ」「パヨク」といった言葉は、右翼・左翼を元にしており、政治思想における右と左を指しています。

では、右と左はそれぞれどういった政治思想なのでしょうか?ざっくりいうと、右は保守的、左は革新的・リベラル的な思想だと言えるでしょう。

「左」「左翼」は、「自由」「平等」「人権」などといった新しく生まれてきた概念を、まだ知らない人にも広めて、形にしようとしています。

これらの概念が、「国際的」であり、「普遍的」であり、人類の「進歩」と考えています。

支配・身分・差別などといった、制度に批判的で改革を目指す側の人達といえます。従来的には、社会的には下層と言われる人達と親和性が高い思想であったといえるでしょう。

対して、「右」「右翼」側は、伝統的な価値観や人間の感情に重きを置きます。歴史を重んじて、これまで積み上げてきた制度の保持を目指します。

近代以前には、王制・天皇制・身分制なども含め、階層的秩序や絶対的権威を重んじました。

歴史であったり、伝統や積み上げてきた制度は、それぞれの国ごとに違い、右派の人は民族主義・自国重視となり、左派の国際主義と対立するようになります。

ただし、一概に全ての政策や人物や思想を左右で分けられる訳ではありません。

たとえば、時に「自由」と「平等」は対立することがあります。経済的な自由を追い求めるにあたり、経済的な格差拡大を容認することになり、結果的平等が損なわれます。自由経済を求めるのは「右」なのか「左」なのか、定義が難しくなっています。

なんで右と左なの?

フランス革命後の憲法制定議会において、議会の席に基づいているとする説があります。

その時、議長席から見て右側に座っていたのが保守派・穏健派といわれる人たちでした。国王の権限をある程度残して、貴族院のある制度を憲法で規定するべきだと主張しました。

一方で、左側に座っていたのが革新派・共和派の人達でした。国王の権限や貴族院を否定した憲法をつくることを主張しました。

その頃からの名残で、保守派をright-wing(右翼)、革新派をleft-wing(左翼)と現代でも呼ぶようになっています。

【右翼】右寄りな政策ってなに?

集団的自衛権の行使、安全保障の強化

安全保障を拡張し、自国を守る能力を向上させることも右派・保守派の特徴です。国家を重視し、それを守っていくべきとの思想が強いです。

伝統的な家族形態を維持

選択的夫婦別姓や同性婚に慎重で、戸籍制度の保持などを主張するのが多いのも右派・保守派の特徴です。日本の伝統を守り、家族への帰属意識などを重視します。

憲法改正に賛成

どうして、保守派と言われる右寄りの人達が現状変更側の主張をしてるの?と疑問に思われた方もいるかもしれません。

右派・保守派は戦後民主主義に対して否定的な見方を持っていると言えます。現行憲法(日本国憲法)を戦後のGHQやアメリカから強要されたものだとする「押し付け憲法論」も根強くあります。

戦力を持たないことを定める9条などを変更し、国防に関して国家の権限を強めることなどを目指す傾向にあります。

【左翼】左寄りな政策ってなに?

安全保障の強化に慎重

左派・リベラルには、人権などの観点から、平和主義の思想が強くあります。そのため、安全保障の強化・軍備拡大によって、犠牲者が生まれたり、他国を刺激して戦闘に繋がったりといったことを懸念しています。

選択的夫婦別姓・同性婚に積極的

個人の自由を重んじる左派・リベラルにとっては、選択的夫婦別姓や同性婚の実現は大きな目標のひとつです。個人の選択肢を増やすような政策を推進する傾向にあります。

憲法改正に慎重

左派・リベラルには、戦後民主主義に比較的賛成的な立場の見方があります。そのため、軍備拡張につながる(恐れのある)9条をはじめとする憲法改正には慎重な立場の方が多いです。

左派の中でも、9条以外では時代に合わせて憲法改正が必要・必ずしも否定しないといった人もいれば、一言一句現行憲法を保持するべきだといった意見の人もいます。

中道とは

現代政治においては、中道を自称する政党・政治家もいます。

中道というのは、右と左の真ん中であり、保守でも革新でもないといった立ち位置を取ることです。

保守だからこういった政策判断・価値判断をする、リベラルだからこういった政策判断・価値判断をするといった保守政治・リベラル政治への批判的な意味合いも込められています。

保守・リベラルのバランスのとれた政治といった意味合いで使われる場合もあれば、保守・リベラルに拘らず国民のための政治判断をする決意的な表現として使われる場合もあります。

現代政治における左右の意義

現代政治において、政治思想や政策判断が複雑に入り組み、右派左派や保守革新といった区別がしづらくなっているのが現状です。

保守政党や左派政党といわれる政党内にも様々な考えの政治家がいたり、一人の人間の中にもある政策については右派的な考え方を持ち、一方では左派的な考え方の項目もあるなどがよくあります。

また、憲法改正のように保守側の人達が現状変更を志向するケースも多くあり、保守や革新、右翼や左翼といった区別がしづらく、分かりづらいものであるともいえます。

与党が保守、野党がリベラルといった形で区別できるものでもなく、野党内にも保守派もリベラルも混在しています。

まとめ

今回は、政治の概念である右・左についてまとめてみました。現代では定義が難しくなっているものの、ざっくりと理解することによって、ニュースなどから、政治情勢を理解しやすくなるのではないでしょうか。

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