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【日本共産党】田村智子委員長は初の女性党首!歴史や現在の綱領は?

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結党100年、日本共産党の主張・所属政治家は?

1922年に結成された日本共産党。2022年に結党100年を迎え、現存する最古の政党です。
初めは非合法的活動でしたが、戦後の合法化以降、現代まで国政政党として活動を続けています。今回はそんな日本共産党の特徴をまとめます。 

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日本共産党・概要

設立:1922年7月15日

国会議員数:21名(衆10、参11)

党員数:26万人(令和5年1月現在)

幹部会委員長(党首):田村智子

中央委員会議長 :志位和夫

幹部会委員長  :田村智子

書記局長    :小池晃

副委員長    :山下芳生 · 田中悠 · 市田忠義 · 緒方靖夫 · 倉林明子 · 浜野忠夫

衆議院議員団団長:高橋千鶴子

参議院議員団団長:紙智子

政策委員長   :山添拓

共産党の歴史

共産党は大正11年、堺利彦や山川均らが創設した党です。世界初の社会主義国であるソビエト連邦が建国された1920年代は、共産主義、社会主義者の活動が活発になりつつあった時代でありました。ただ、日本では当時、治安警察法の規制により、共産主義、もとい社会主義の思想は禁じられていたため、アジア・太平洋戦争で日本が敗戦するまでは非合法組織として活動していました。その反面、労働組合や合法政党に入り合法的な活動をしていた側面もあり、共産党の活動自体が違法であったとは言えませんでした。


1920年代後半以降、ソ連の勢力が強まったため、我が国への脅威に備えるべく共産主義者や社会主義思想への取り締まりが強まります。大正14年に制定された「治安維持法」のもと、特別高等警察による取り締まりが激しさを増します。多くの共産党員が逮捕され、中には拷問死した共産党員もおりました。そうした社会情勢の中で共産主義から転校する者が現れ、日本共産党は衰退の一途をたどっていました。


アジア・太平洋戦争で日本が敗戦し、連合国指導のもと、いわゆる民主化が行われました。共産党員・徳田球一が日本共産党を再興し、合法的に活動ができるようになりました。民主的な選挙を経て政権を奪取する「平和革命論」を掲げて、第22回総選挙(1946年4月)では5議席を得て初めて帝国議会で議席を獲得しました。日本国憲法草案に対しては、戦力の完全破棄への反対、いわゆる天皇制の存続と民主化に矛盾があるとの態度を示しました。


1960年代に党の要綱を定め、「資本主義の枠内での民主主義革命」「議会を通じての改革」「統一戦線の政府」と規定しました。党要綱によって妥協できる範囲内で他の政党と協力する政治姿勢を示しました。その規定のもと、大企業中心、アメリカいいなりの自民党政治と戦い、社会党と革新自治体をひろげました。


1990年代に「小選挙区制」「政党助成金」が導入され、共産党が史上最高の820万票(98年参院選比例)で大きく躍進しました。


このような過程を経て、近年では選挙において野党が共産党を巻き込んだ「野党共闘」戦術で与党と対決するなど政権交代を実現するためには無視できない政党となりました。

武装闘争か、平和革命か

 共産党はその長い歴史の中で政権奪取の手段をめぐり紆余曲折しています。

戦後に再興したばかりの共産党は「平和革命論」に基づく過程で政権奪取を目指しました。つまり、現状の議会制民主主義制に則した手段で将来的に政権を奪おうという方針です。その方針は多くの支持を受け、戦後初の選挙において議席を得ています。

しかし、1950年代から1960年代にかけて平和革命ではなく武装闘争で政権を獲得しようという考え方が生まれます。実際に、白鳥事件や大須事件など、共産党員によるものと思われる事件も起きました。


参考:日本共産党についての政府見解に関する質問主意書

https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a205001.htm

国家による監視

日本共産党が武装闘争路線を採ったことで国家転覆の恐れがあるとして「破壊活動防止法」の規定により、公安による調査対象団体となっています。破壊活動防止法とは、暴力をもって破壊活動を行う恐れがある団体に対して適用される法律です。


なお、日本共産党はHP上で「選挙で示された国民多数の意思にもとづき、階段をのぼるように段階的にすすんでいくものです。」と記載しており、暴力革命を否定しております。


日本共産党HP:共産党が言う「革命」って、どんな手段で?

https://www.jcp.or.jp/2021-5qa/no04.html

日本共産党の特徴と現在の綱領

日本共産党にはほかの政党にはない独自の制度があり、独自性に富んでいます。その日本共産党の特徴を簡潔にまとめます。

現在の綱領

2020年の党大会では、16年ぶりに綱領を改定しています。

中国を「社会主義を目指す新しい探求が開始された」国とする条項を削除し、中国共産党との路線の違いを明確にしました。


その他にも現在の綱領には、民主主義革命や社会主義・共産主義の社会をめざすことなどが規定されています。


日本共産党綱領:

https://www.jcp.or.jp/web_jcp/html/Koryo


NHK政治マガジン:共産党党大会 16年ぶりに綱領改定|https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/28969.html

日本共産党独自の制度

日本共産党は、ほかの政党とは異なり、一般党員による投票で党首が選ばれるといったことがありません。三年に一回選ばれる全国から選ばれた代議員で構成される中央委員会において、代表含む役職者を年に二回以上選出しています。そのように選出されている代表ですから、ほかの党の党首のように強権的な権限を持っていないとされています。

しかし、この党首の選び方を批判して一般党員が党首を選ぶべきであると主張した共産党員が排斥されるなど、党内民主主義が守られていないなどの批判がされています。

政策

共産党の政策の特徴は、労働者や貧困者、社会的マイノリティに寄り添った経済政策、社会保障体制をうちだしており、国防や外交に関しては対話を重んじ専ら平和主義、国際協調主義に傾いています。そのため、共産党は国政選挙より実生活との関わりの強い地方議員選挙においてその強さを発揮しています。

国防に関して、自衛隊の軍縮や将来的な放棄を主張している一方、災害時において自衛隊に頼ろうとする自衛隊活用論を謳っていることに対し、ダブルスタンダードだという批判があります。

まとめ

歴史のある国政政党であり、初の女性党首・委員長の誕生など近年でも様々な動きがあります。今後どのような政策を打ち出していくのか、どのぐらい議席を獲得していくのか、注目してみてください。

参考文献

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著者について
政経百科編集部
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