人物・政党

【参政党とは】神谷宗幣代表や政策・主張、選挙結果などどんな党かを解説!

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政党DIY「投票したい政党がないから、自分たちでゼロからつくる」から生まれた「参政党」とは?

みなさんの中にも、SNS空間などで「参政党」という政党を見聞きしたことがある人は多いのではないでしょうか。「なんか知名度はあるけど、いまいちどんな政党かわからない・・・」という方も、「そもそも参政党って何?」という方も、この記事で「参政党」に対する理解を深めて頂ければ幸いです。

この記事では、参政党の政策や歴史的な背景、現在の動向などについて解説していきます。

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参政党の概要

代表:神谷宗幣

副代表:川裕一郎

事務局長:神谷宗幣(代表と兼任)

設立:2020年

国会議員数:1人

都道府県議員数:5人

市区町村議員数:126人

党員数:46,524人

政治的思想・立場:右派、保守主義、ナショナリズム、反ユダヤ、反ワクチンなど

設立の背景

参政党の歴史は、2019年にまでさかのぼります。元吹田市議会議員であった神谷宗幣らが開設したyoutubeチャンネル「政党DIY」が参政党の前身となります。

このチャンネルは1年間にわたって政治・社会問題について発信し続け、多くのチャンネル登録者を獲得することに成功。

2020年3月17日に正式に政治団体として届け出を行い、同年4月11日に結党されました。

国政政党の道

参政党の名前が世間に広まったきっかけは、2022年の7月に行われた参議院選挙です。

少しさかのぼった2021年の12月に、代表の神谷氏は比例区5名、45の選挙区全てに候補者を擁立することを発表。政治資金パーティー「イシキカイカクサミット」などを通じて選挙資金を集めることに成功した参政党は、満を持して参院選に挑戦したのです。

選挙区では全員が落選したものの、比例で5人を擁立し、そのうちの1名、現在の代表である神谷宗幣氏が当選しました。得票率は有効投票数の約3.3%(176万8,385票)に達し、正式に国政政党として政党交付金の支給対象になりました。


選挙戦は当初難航したものの、次第に演説の様子がSNSで拡散されるようになり、また当時流行していた新型コロナに対して懐疑的な意見を積極的に発信することにより、多くの人々の耳目を集めました。

政策・主張

参政党は「3つの重点政策」と題し、「教育・人づくり」「食と健康・環境保全」「国のまもり」を主な政策としています。

教育・人づくり

単純にテストの点数で判断される学力ではなく、自ら学び考える学習力の高い日本人を育成することを目指しています。

具体的には、学校単位ではなく生徒1人あたりに予算をつける仕組み(教育バウチャー制)の導入や、フリースクールなどを拡大し全ての子どもにとって最適かつ多様な教育環境を生み出すことを掲げています。

また、現在の歴史教育はGHQによって作られた自虐史観(第二次世界大戦後の日本の社会や歴史学会、教育界において、特定の歴史観を否定的に評価する概念)であるとし、日本に対して誇りが持てる教育を行うことを目指しています。

食と健康・環境保全

参政党は薬やワクチンに依存しない治療を掲げ、治療よりも予防に重きを置くことで国民の自己防衛力を高めることを目指しています。

また、建設のために多くの山林を切り開かなければならないメガソーラーや風力発電を、環境保護の観点から阻止しようとしているとともに、現在の再エネよりも次世代火力発電を推進し、実質的な二酸化炭素排出量を0にすることを宣言しています。

国のまもり

グローバル化の流れに対抗し、自由な社会を護るための国民国家(共通の社会を営み、共通の言語や文化を持つ、歴史的に形成された共同体を基礎として成立した国家)を建設することを目指しています。

また、外国の資本による水源地や公用地、企業の買収から地域を守り、移民の受け入れよりも国民の就労と所得の上昇を達成することを掲げています。

ほかにも、同性婚や選択的夫婦別姓、議席の一定割合を女性に割り当てる「クォーター制」に反対しており、LGBTへの理解増進、地球温暖化への対策などにも反対の姿勢を示しています。

また、皇統の維持に関しては男系(父系)による継承に限ると主張し、ワクチン・マスクや小麦、昆虫食などを厳しく批判しています。

最近の動向

2022年に公開された収支報告書において、党の収入のうち約9割が個人からの寄付であることが明らかとなり、その独自性が浮き彫りになりました。

最近は地方議員の離党や代表である神谷宗幣氏のパワハラ疑惑もあり、党にとっては逆風が吹いている状況です。

しかし、2023年8月7日に次期衆院選において、都内の小選挙区に候補者19人を建てると発表し、2024年1月24日に京都3区で新たに衆院選の候補者を擁立するなど、新たな動きもみられます。

まとめ

2022年の参院選をきっかけに、彗星のごとく現れた参政党。他の政党とは異なる路線や主張を持ちながら、今なお多くの人をひきつけています。

参考になるサイト

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政経百科編集部
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