文化・歴史

【太平洋戦争とは?】きっかけ、原因、結果を年表で分かりやすく解説!

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日本にとって太平洋戦争はどんな戦争だったのか?

日本にとって最後の戦争でもある「太平洋戦争」

どのようなきっかけで起こり、その後の日本にどのような影響を残したのでしょうか?

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太平洋戦争とは?

太平洋戦争とは、1941年から1945年の間に起こった日本などの枢軸国とアメリカ・イギリス・中国などの連合国との間で起こった戦争のことです。

第二次世界大戦の局面の中の一つで、主に日本と連合国側のアジア・太平洋地域での戦闘を指します。

日本では300万人を超える死者を出し、アジア・太平洋の各国では2000万人を超える死者を出したとされています。

戦時中の日本国内では、「大東亜戦争」と呼称され、現在も太平洋戦争のことを「大東亜戦争」と呼称する場合もあります。

勝った国・負けた国は?

では、太平洋戦争に参加した国には、どのような国があったのでしょうか?

戦勝国(連合国側)

  • アメリカ
  • イギリス
  • 中華民国(現在の中国)
  • オランダ
  • フランス
  • ソビエト連邦 など

敗戦国(枢軸国側)

  • 日本
  • 満州国、フィリピン第二共和国など日本の影響下にあったアジア諸国
  • タイ王国 など

太平洋戦争の原因・きっかけ

太平洋戦争がおこったの背景にはどのような原因・きっかけがあったのでしょうか?

日中戦争の長期化

太平洋戦争が始まる以前から、日本と中国の対立により日中戦争が行われていました。

日中戦争は、中国へのアメリカ・イギリス・ソ連などからの支援もあり、当初の日本政府の想定よりも長期化しました。

そのため、資源や戦費が不足し、もともとイギリスが植民地としていた地域など、東南アジアへと影響力を拡大していきます。

また、その中でアメリカとアジア太平洋地域の利害関係が衝突してしまいます。

日本にとって、資源の調達などアメリカとの関係性は重要で、当初は外交交渉によってアジア太平洋地域の利権を認めて貰えるように動きましたが、決裂してしまいます。

そこから日本は対アメリカ・イギリス戦争へと進んでいきます。

マレー作戦

太平洋戦争の直接的なきっかけとなったのは、マレー作戦と真珠湾攻撃の2つの出来事です。

マレー作戦では、1941年12月8日に、日本軍が、イギリス領のマレー半島(現在のマレーシア)に上陸し、戦闘が開始されました。

真珠湾攻撃

1941年12月8日、マレー半島上陸からおよそ1時間後、日本は、ハワイにあるアメリカ軍の拠点を空襲しました。

この出来事は、真珠湾攻撃と呼ばれています。

マレー作戦と真珠湾攻撃は、宣戦布告(戦争を開始する宣言)の前に行われ、このふたつの出来事をきっかけに、日本は、アメリカとイギリスとの戦争を開始しました。

なお、この時点では日中戦争も続いており、日本は、アメリカ・イギリス・中華民国などの連合国を相手に戦う事となります。

年表で見る太平洋戦争

  • 1931年9月:満州事変
  • 1937年7月:日中戦争開始(盧溝橋事件)
  • 1939年9月:第二次世界大戦開始(ドイツがポーランドに侵攻)
  • 1940年9月:日独伊三国同盟が締結
  • 1941年12月8日:マレー作戦・真珠湾攻撃(太平洋戦争の開始)
  • 1942年春:日本軍がフィリピン、インドネシア、ビルマ(現ミャンマー)などを占領
  • 1942年4月:アメリカ軍による日本本土初空襲
  • 1942年6月:ミッドウェー海戦で日本海軍が敗北
  • 1944年10月:特攻隊による体当たり攻撃が始まる
  • 1945年2月:アメリカ軍、硫黄島に上陸
  • 1945年3月:東京大空襲
  • 1945年4月:アメリカ軍の沖縄本島上陸(沖縄戦)
  • 1945年7月:アメリカ・イギリス・中華民国による「ポツダム宣言」で日本にとって無条件降伏を求める
  • 1945年8月6日:アメリカ軍が広島に原子爆弾投下
  • 1945年8月9日:ソ連軍の満州国侵攻、アメリカ軍による長崎への原子爆弾投下
  • 1945年8月15日:玉音放送(終戦の日
  • 1945年9月2日:日本が降伏文書に調印し、連合国による日本占領が始まる

太平洋戦争の終戦

東京大空襲や沖縄戦など、日本の状況は悪くなっていってしまいます。

当時、アメリカ・イギリスと戦争をしていた同盟国のドイツ・イタリアは先に降伏をしてしまい、日本も戦争の終わらせ方を考えなければいけない状況となります。

1945年7月に、アメリカ、イギリス、中華民国などが日本の無条件降伏を求める「ポツダム宣言」を発表しましたが、日本は当初これを受け入れませんでした。

8月6日には広島、8月9日には長崎に原爆が投下され、同じく8月9日にソ連も日本に対して宣戦布告をしました。

それらの状況を受けて、日本はポツダム宣言を受け入れ、8月15日に玉音放送で戦争の終わりを国民に伝えました。

太平洋戦争のその後

GHQの占領

日本は、戦勝国である連合国の各軍で構成されるGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)に占領される事となります。

GHQの占領の下で、民主化政策を進め、日本国憲法の制定・治安維持法の廃止・財閥の解体などが行われました。

1951年9月8日のサンフランシスコ講和条約の調印によって、GHQが廃止されるまで、GHQの占領下で戦後復興が勧められました。

戦争責任の追求

日本の指導者の戦争責任を追及する極東国際軍事裁判(東京裁判)が開かれました。

戦争の指導者は、連合国により戦争犯罪人(戦犯)として裁かれましたが、昭和天皇は裁判を免れる結果となりました。

沖縄などのアメリカによる統治と返還

さらには、沖縄・奄美群島など、日本本土から切り離されて、アメリカ統治下に置かれた地域もありました。

サンフランシスコ講和条約後、小笠原諸島は1968年に、沖縄が1972年に日本へと復帰しました。

まとめ

今回の記事では、太平洋戦争についてまとめてきました。

この戦争に対しては、世界中から様々な評価がされていますが、日本にとって現在も大きな影響を残していることは間違いありません。

私たちは、先の戦争をどのように捉え、未来にその歴史をどのように伝えていくべきなのでしょうか?

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政経百科編集部
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