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【内閣総理大臣】役割や総理大臣に選ばれるまでの流れを解説

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内閣総理大臣(首相)とは

今回は行政権を担当する内閣のトップである内閣総理大臣についてまとめていきます。内閣総理大臣は、ニュースでも一番取り上げられているといっても過言ではないぐらいに、名実ともに政治のトップと言えます。ぜひ最後までご覧ください。

内閣総理大臣とは?

「内閣の首長」として、行政権を持つ内閣の代表であり、内閣全体の統一性および一体性を確保する役割を有するとされています。つまり国の仕事を行う行政の最高責任者です。

参考:https://www.kantei.go.jp/jp/rekidai/1-2-2.html

内閣総理大臣になるには

内閣総理大臣になるには、国会議員になる、国会で内閣総理大臣に指名される、天皇陛下から内閣総理大臣に任命されるといった3ステップがあります。

国会議員になる

内閣総理大臣は国会議員の中から選ばれます。そのために、まずは衆議院であれば25歳、参議院であれば30歳から立候補できる衆議院議員選挙または参議院議員選挙で当選をする必要があります。

国会で内閣総理大臣に指名される

定数713人(衆議院465人・参議院248人)の国会議員の中から、内閣総理大臣指名選挙を経て、国会で内閣総理大臣に指名されなければなりません。内閣総理大臣指名選挙は、衆議院と参議院でそれぞれ行われ、衆参で異なる場合には衆議院の結果が優先されることになっています。そのため、衆議院の総選挙は政権選択選挙と言われています。

慣例として、与党第1党の党首が指名されることが慣例となっており、現在の岸田文雄総理大臣は自由民主党の総裁も兼ねています。自由民主党が与党第1党の現在では、自由民主党総裁選挙が内閣総理大臣を決める直接的な選挙になっています。

2021年の自由民主党総裁選挙では、河野太郎衆議院議員・高市早苗衆議院議員・野田聖子衆議院議員を破り、岸田文雄衆議院議員が当選しました。

自由民主党総裁選挙:https://www.jimin.jp/election/results/sousai21/

天皇陛下から任命される

国会からの指名に基づき、天皇陛下が内閣総理大臣を任命します。この任命をする儀式があり、内閣総理大臣に正式に就任します。

参考:https://www.kantei.go.jp/jp/kids/souri.html

内閣総理大臣の仕事

ここからは、内閣総理大臣の仕事をみていきます。

国務大臣の任命

内閣総理大臣には、国務大臣の任命をする権限があります。国務大臣の過半数は国会議員でなければならないとされていますが、その範囲内で民間人を登用することもできます。また、内閣総理大臣は国務大臣を罷免することもできます。

閣議の開催

内閣総理大臣は、国務大臣と閣議を開催して、重要な法律案や予算案を決めます。定例閣議は、毎週火曜日と金曜日の週2回、総理大臣官邸閣議室で午前10時から行われます。そのほかのタイミングで、必要に応じて開催される閣議を開催することもできます。閣議で決まったことをもとに、国務大臣は各省庁の仕事をします。

国会対応

閣議で決められた予算案や法律案を国会に提出し、内閣の基本方針を国会で説明します。与野党の国会議員からの質問に答える場も国会です。

外交

外交とは、外国や海外の地域と交渉・交流をすることです。国際会議に出席をして、日本の方針を世界に向けて説明をしたり、海外の要人と会談をして問題解決に向けて話し合いをしたりします。

国を守る

災害があった時に先頭に立って指示を出したり、自衛隊に最高司令官として出動命令を出したりといったことも総理大臣の大切な仕事の一つです。

参考:https://www.kantei.go.jp/jp/kids/souri_shigoto.html

歴代内閣総理大臣

伊藤博文(初代・5・7・10代)、黒田清隆(第2代)、山縣有朋(第3・9代)、松方正義(第4・6代)、大隈重信(第8・17代)、桂太郎(第11・13・15代)、西園寺公望(第12・14代)、山本權兵衛(第16・22代)、寺内正毅(第18代)、原敬(第19代)、高橋是清(第20代)、加藤友三郎(第21代)、清浦奎吾(第23代)、加藤高明(第24代)、若槻禮次郎(第25・28代)、田中義一(第26代)、濱口雄幸(第27代)、犬養毅(第29代)、齋藤實(第30代)、岡田啓介(第31代)、廣田弘毅(第32代)、林銑十郎(第33代)、近衞文麿(第34・38・39代)、平沼騏一郎(第35代)、阿部信行(第36代)、米内光政(第37代)、東条英機(第40代)、小磯國昭(第41代)、鈴木貫太郎(第42代)、東久邇宮稔彦王(第43代)、幣原喜重郎(第44代)、吉田茂(第45・48・49・50・51代)、片山哲(第46代)、芦田均(第47代)、鳩山一郎(第52・53・54代)、石橋湛山(第55代)、岸信介(第56・57代)、池田勇人(第58・59・60代)、佐藤榮作(第61・62・63代)、田中角榮(第64・65代)、三木武夫(第66代)、福田赳夫(第67代)、大平正芳(第68・69代)、鈴木善幸(第70代)、中曽根康弘(第71・72・73代)、竹下登(第74代)、宇野宗佑(第75代)、海部俊樹(第76・77代)、宮沢喜一(第78代)、細川護煕(第79代)、羽田孜(第80代)、村山富市(第81代)、橋本龍太郎(第82・83代)、小渕恵三(第84代)、森喜郎(第85・86代)、小泉純一郎(第87・88・89代)、安倍晋三(第90・96・97・98代)、福田康夫(第91代)、麻生太郎(第92代)、鳩山由紀夫(第93代)、菅直人(第94代)、野田桂彦(第95代)、菅義偉(第99代)

まとめ

今回は内閣総理大臣についてまとめてみました。よく聞くけど、実際何しているかわからなかったという方も内閣総理大臣の仕事がわかっていただけたと思います。

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政経百科編集部
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