学校教育

【学校給食】全員給食・無償化が進む自治体はどこ?

hensyubu

学校給食の現状を考える。

誰もが一度は食べたことがあるであろう学校給食。地域によって異なる給食制度にはどのようなものがあるのでしょうか。

学校給食法や無償化について詳しく解説していきます。

スポンサーリンク

学校給食とは?

学校給食は、栄養バランスの取れた食事を提供することにより、子供の健康の保持・増進を図ること等を目的に実施されています。

また、食に関する指導を効果的に進めるために、給食の時間はもとより、各教科や特別活動、総合的な学習の時間等における教材としても活用することができるものであり、大きな教育的意義を有しています。

学校給食法で決められているルール

学校給食法とは、義務教育諸学校における学校給食の実施に関する根拠法律のことです。

学校給食が、児童生徒の心身の健全な発達に資し、かつ国民の食生活の改善に寄与することから、学校設置者は学校給食の実施について努力しなければならないとされています。

学校給食の経費については、施設設備費や関係職員の給与費などは設置者が、それ以外は児童・生徒の保護者が負担するものとし、国はそれらの経費の一部を補助することができます。このほか、給食用の小麦粉の低廉な価格での供給などに関する規定がおかれています。

学校給食導入状況

給食実施率は、小学校で99.0%、中学校で91.5%、義務教育学校で98.7%、中等教育学校(前期課程)で64.8%、特別支援学校で89.3%、夜間定時制高等学校で66.1%となっています。主食とおかずおよびミルクから成る「完全給食」を実施している割合は全体で94.3%でした。

実施率については、中学校、中等教育学校(前期課程)および特別支援学校において、前回調査時(2018年)より増加していました。

また、主食にご飯を提供する「米飯給食」を実施している学校は100%で、週当たりの平均実施回数は3.5回となりました。

公立の小学校、中学校、義務教育学校、中等教育学校(前期課程)、特別支援学校、夜間定時制高等学校及び共同調理場における学校給食調理員数は、39,393人、非常勤職員の比率は46.9%です。

公立の小学校、中学校において、学校給食費の保護者負担額の平均月額は、小学校で4,477円(年192回)、中学校で5,121円(年188回)となり、2018年度調査に比べて微増となりました。

給食無償化はどれぐらい進んでいる?

そもそも給食無償化とは、学校給食の費用を生徒の保護者から徴収せず、自治体や国が公費を用いて賄う制度のことです。

この制度は、全ての子どもが平等に栄養バランスのとれた学校給食を食べることができ、経済的な困難から子どもの健康や学習機会が損なわれないようにすることを目的とします。貧困家庭の子どもたちをサポートする手段として、また、子どもたちの健康の向上と学力の引き上げを目指す政策として広く注目を集めています。

平成29年度時点では、完全給食を実施する自治体のうち、小中学校とも学校給食費の無償化を実施しているのは76自治体にとどまっていました。

しかし、近年、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の活用などを通じて学校給食費の無償化を実施する自治体が増加しています。

日本農業新聞の調査によれば、令和4年度に無償化を実施した自治体は、小中学校の給食を実施する全国約1,600市区町村の約3割に当たる451自治体に上ります。また、給食を実施する自治体数に占める、無償化を実施した自治体数の割合が高い県は山梨県(7割)、群馬県(5割強)、埼玉県(5割)、奈良県(4割強)となっています。 

給食の人気なメニューランキング

地域によって出されるメニューは違えど、どの地域でも多くの子供たちから愛されている人気メニューも存在します。

最後に、給食の人気・苦手ランキングをご紹介します!

実際に子供たちにはどんな給食メニューが人気なのでしょうか。また苦手な子が多いメニューは何なのでしょうか。

人気ランキング

2024年の調査では、人気ランキング1位はカレーライス、2位鶏の唐揚げ、3位きなこ揚げパン、4位フルーツポンチ、5位わかめご飯となりました。どのメニューも王道なものばかりで納得の結果となっています。

苦手ランキング

2017年の調査では、苦手ランキング1位はレバー、2位酢の物、3位牛乳、4位レーズンパン、5位グリンピースごはんとなりました。3位は毎日出される牛乳となり、意外とも言える結果になりました。人気ランキングとは違い、好みが分かれるものがランクインしました。

まとめ

本文:誰もが身近に感じる学校給食。あんなに身近に感じていたのに知らなかったことが多かったのではないでしょうか。今後は無償化問題などにも目を向けていきたいところです。

参考になるサイト

スポンサーリンク
著者について
政経百科編集部
政経百科編集部
監修者
政経百科は日本最大級の政治経済解説サイトです。様々な政治経済や社会に関する情報を提供し、読者の皆さんに理解や共感を届ける情報をお届けしています
記事URLをコピーしました