【バブル経済】いつ・なぜ起きた?崩壊のきっかけや原因をわかりやすく

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【解説】バブル経済とは?要因と当時の景気状況はいかに

皆様は、景気や経済というテーマで、バブルという言葉を聞いたことがありますか?

お父さんお母さんの世代の話というイメージの若い人も多いのかもしれません。しかし、バブル景気があったことが、現在の経済状況に影響を与えている側面もあります。

今回はそんなバブル経済を紐解いていきます。

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バブルの語源はなに?

バブルとは英語で泡(bublle)を意味します。泡がぶくぶくと膨れ上がるイメージを思い浮かべればわかりやすいでしょう。

実際の価値以上の評価が経済のあらゆる場所に生じている状態をバブルと言います。価値が上昇するものは、株価などの金融商品のほか、土地、建物などの不動産、絵画や宝石などの資産価値などが含まれます。このほかゴルフ場の会員権といったものも存在しました。お金に換えられるもの全般と考えれば良いです。これらのアイテムが値段が上がることを見越した投機目的で、実際の相場を超えて上がり続けている状態がバブルでした。

日本のバブル景気

日本にかつてあったバブル景気についてはよく振り返って語られる機会が多くあります。時期としては1980年代後半から1990年代初頭までが該当します。この間、土地の価格や株価などが上昇を続けました。1989年の12月に日経平均株価が4万円に迫る価格を付けたことでも話題となりました。

この時期の日本はお金が余っている状態であり、どこも好景気の状態でした。現在、大学生が就職するには大変な努力が求められますが、このころは引く手あまたの時代でした。就職活動の解禁前に企業が学生を囲い込む、青田買いと呼ばれる動きもありました。

なぜバブルになったのか?

そもそも日本はなぜバブル景気が起きたのでしょうか。いくつかの説がありますが、アメリカで行われた「プラザ合意」の影響が指摘されています。

1985年9月22日に、ドル高を是正するためにアメリカ、西ドイツ、フランス、イギリス、日本の5カ国の大蔵大臣、中央銀行総裁が集まり協議が行われました。この場所の名前がニューヨークのプラザホテルであったため「プラザ合意」と呼ばれます。

ドル高の是正が行われたため、必然的に日本円は円高ドル安の状態となります。バブルの前には日本経済は、円高不況と呼ばれる状態に陥ります。円高となると輸出産業が大きな打撃を受けます。この時期は「ジャパン・アズ・ナンバーワン」とも呼ばれ、自動車や家電製品など多くの日本製品が外国に輸出されていました。

輸出産業が大きな打撃を受け、経済が低迷していたため、日本銀行は低金利政策を行いました。低金利の場合、お金そのものを銀行や金融機関に預けたとしても、利子で資産を増やしていくことは期待できません。そのため、お金の流れが株式や不動産へと集中しました。そこで土地や建物の相場が上昇するバブル状態が引き起こされたのです。

バブル崩壊のきっかけは?

ところがバブル景気は長くは続きませんでした。バブル崩壊ははっきりとした終わりがあるとは言えません。

しかし、1989年の12月に日経平均株価が最高値を付け、翌年1月以降から大幅下落を始めるので、1990年1月ごろであると定義づけられることができるでしょう。

以降、日本は「失われた30年」と呼ばれる長い不況の時代に突入します。

まとめ

バブル崩壊は、1990年頃といわれており、今の若い世代には馴染みがないのかもしれません。

しかし、現在の経済状況にも少なくない影響を及ぼしています。バブル崩壊までの状況を知ることが、今後の経済政策を知る鍵になるかもしれません。

参考になるサイト

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