人物・政党

【足立康史】日本維新の会所属、代表選にも出馬の経歴と思想・主張を解説

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SNSでの歯に衣着せぬ発言で物議を醸すことも!?懲罰動議は最多・足立康史衆議院議員の言動の真意とは?

「日本維新の会」といえば、大阪都構想や教育改革など、数々の政策で注目を集める政党です。その中で、特に存在感を放つのが大阪9区選出の足立康史議員です。歯に衣着せぬ発言で知られる足立議員ですが、その経歴や政策を深く知ることで、政治家としての魅力や日本維新の会への影響力が見えてきます。

この記事では、足立康史議員の経歴を詳しく解説し、議員としての活動や政策、そして日本維新の会における役割について分析していきます。

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プロフィール

茨木高校、京都大学、米・米国コロンビア大学国際関係公共政策大学院留学。高校時代には水球で国体インターハイ出場。20年余り経産省に勤務し欧州にも駐在。東日本大震災を機に政治を志す。2012年日本維新の会結党に参加。党憲法改正調査会長、国会議員団政務調査会長、幹事長代理、コロナ対策本部事務局長を歴任。2022年日本維新の会代表選に出馬するも馬場伸幸代表に敗れる。

  • 生年月日:1965年10月14日
  • 現職:衆議院議員(大阪9区)
  • 学歴:京都大学工学部→京都大学大学院工学研究科(修士)→コロンビア大学国際公共政策大学院(修士)
  • 職歴:通商産業省・経済産業省官僚→衆議院議員
  • 特技:水球・短歌
  • 好物:卵かけご飯
  • 家族:妻・長男
  • 座右の銘:遊危所(リスクを楽しむ)
  • 尊敬する人物:高碕達之助

足立康史議員の生い立ち

1965年に大阪にて3人兄弟の末っ子(一卵性双生児)として誕生。少年時代はマラソン選手で、双子の兄とともに連合運動会で活躍、「茨木の宗兄弟」と呼ばれていたようです。その後、大阪府立茨木高等学校に入学。高校時代は朝から夜まで水球に打ち込み、国体・インターハイに出場しました。また、同じ年で俳優の吉川晃司さんとも全国大会で対戦したようです。

1984年には、京都大学に入学します。水球チーム主将として関西リーグ8連覇を達成。その後、1988年に京都大学大学院工学研究科に進学し、大学院では都市計画の研究に没頭していました。国家公務員Ⅰ種試験に合格し、官僚の道を歩み始めます。

通産省(現・経済産業省)官僚時代

1990年に通産省(現在の経済産業省)に入省しました。地域振興法の立案、日米通商交渉、省庁再編素案の策定、再生可能エネルギーはじめ幅広い政策分野を担当していたようです。

米国コロンビア大学国際関係公共政策大学院に国費留学

1996年には、ニューヨークの米国コロンビア大学国際関係公共政策大学院に国費留学し、ジェラルド・カーティスに師事し政治学等を学びました。

欧州駐在経験も!課長補佐~参事官としてキャリアを積む

雇用対策、中小企業政策、サービス産業、ものづくり、デジタルコンテンツ、知財政策等を担当し、厚労省、総務省、文化庁等との政策調整に手腕を発揮していました。

その後、欧州のグリーン成長戦略に関する産業調査員としてEU本部のあるブリュッセルに駐在しました。

スマートグリッドや再生可能エネルギー分野の見聞を広めていました。そんな頃、東日本大震災が発生し、2011年3月の末日をもって経産省を辞職し、みんなの党に入党し、政治家としてのキャリアをスタートしました。

政治家としての足立康史の実績

2009年に「みんなの党」が結成され、2011年3月に足立康史議員は同党に参加し、政治家としての道を歩み始めます。

2012年の衆議院議員選挙では、旧・日本維新の会から大阪9区から出馬し、初当選を果たしました。

その後、2014年に「維新の党」に合流しました。2015年結党した現在の日本維新の会(結党当初はおおさか維新の会)では、総務や外交分野を中心に国会活動で、数々の重要な政策に国会議員団政調会長として携わってきました。

著書・書籍

足立康史衆議院議員は書籍を通じた発信にも力を入れています。著書は以下の通りです。

  • 『永田町アホばか列伝』悟空出版、2017年。
  • 『足立無双の逆襲 永田町アホばか列伝Ⅱ』 悟空出版、2018年。
  • 『国会という茶番劇 ―維新が拓く日本の新しい政治―』 ワニブックス、2019年。
  • 『報道特注(本)』扶桑社、2017年。(生田與克、和田政宗との共著)
  • 『宣戦布告 ―朝日新聞との闘い 「モリカケ」裏事情から、在日・風俗・闇利権まで、日本のタブーに斬り込む!―』徳間書店、2018年。(小川榮太郎との共著)
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政策・主張

政治改革「新しい政治」

  • ①身を切る改革の徹底と適正化
  • ②新55年体制を打破する国会改革
  • ③「党員民主主義」と「地方重視」を制度化する政党ガバナンス改革

1つ目の政治改革「新しい政治」では、大阪を発祥とする維新のスピリッツを堅持し、「身を切る改革」を徹底すること。政治家の行動を適正化し、企業団体献金の禁止や文通費の領収書公開などを継続し、自己目的化による矛盾を是正すること。

また、新しい国会運営を目指し、維新の会が野党第一党となり、憲法改正国民投票を実施し、政府への反問権や自由討議の拡大を図ることを掲げています。

さらに、党員民主主義と地方重視を制度化し、党員主体のガバナンスを構築し、地方分権政党として自民党に対抗するという「政党」についてのあり方にも言及しています。

行政改革「新しい行政」

  • ①デジタル革命と人口減少下の統治機構改革
  • ②時代のニーズに対応した新しい行政システム改革
  • ③透明で公正公平な新しい経済社会支える制度インフラ構築
  • ④大国日本の二大政党にふさわしい政権担当能力の確立(政党シンクタンク)

行政改革「新しい行政」では、デジタル化と人口減少を踏まえ、統治機構の改革を進めることを重視し、デジタル革命に合わせて行政とITシステムを一体化し、多様な大都市経営を可能にする法改正や地方院設置を目指すことを明記しています。

また、透明で公正な行政を実現するため内閣の調整機能や内閣人事局の強化、歳入庁の創設を進め、知的財産庁を新設し、古い法制度を改正して柔軟な行政システムの構築を掲げています。

デジタル庁の権限強化やマイナンバーの活用などで公正な経済社会の制度基盤を整え、国立公文書館の憲法機関化や政党法の制定を主張しています。

最後に、自民党に匹敵する政策立案機能を持つ政党シンクタンクを創設し、シャドーキャビネットや党スタッフのキャリア支援を通じて、二大政党としての政権担当能力の確立を目指す「政党」のあり方についてこちらでも言及しています。

社会改革「新しい社会」

  • ①世界標準のマクロ経済政策と既得権益と闘う構造改革
  • ②経済成長と格差解消のための三位一体改革「大改革プラン」
  • ③世界をリードする「グリーン・グロース戦略」
  • ④伝統を守り多様性を尊重する「伝統保守×社会リベラル」
  • ⑤タブーなき「外交・安全保障戦略」

社会改革「新しい社会」では、まず、アベノミクスを継承しつつ、世界標準のマクロ経済政策を実行し、4%の名目経済成長を目指す。日銀の独立性を保ちつつ政府との協定を法制化し、コストプッシュインフレ対策として「国民負担軽減法案」を推進することを明記しています。

また、経済成長と格差解消のために税、社会保障、労働市場を一体的に改革し、給付付き税額控除やパンデミック時のベーシックインカムを導入します。少子化対策には教育無償化やこども医療保険制度を進めることに前向きです。

次に、環境問題に対しては「グリーン・グロース戦略」を掲げ、地域マイクログリッドの構築、ETSやCBAMの導入を進めること。原子力政策についても、次世代原発への移行を推進しつつ、放射性廃棄物の最終処分を明確化することを掲げています。

さらに、伝統と多様性を重視する「伝統保守×社会リベラル」の政策では、皇室や日本の伝統を守りつつ(=伝統保守)、選択的夫婦別姓や同性婚を導入し、障がい者就労支援制度の整備や外国人在住者への支援も強化し、多文化共生社会の実現など「社会リベラル」政策への意識も持っています。

最後に、外交・安全保障戦略では、「積極防衛」政策を推進し、専守防衛の再検討、自衛隊の憲法明記、自衛権の国際法解釈を行います。日米英連邦との海洋国家ネットワークを強化し、スパイ防止法制や諜報体制の整備、殉職自衛隊員の国家追悼を実現することを目指しています。

国会やSNSでの歯にきぬ発言で知名度上昇、代表選出馬も敗れる

足立康史氏が知名度をあげたのが国会やSNSでの歯にきぬ発言です。

国会では反立憲民主党(旧民進党)の急先鋒として国会で持論を熱弁するなどしてこれまで懲罰動議が6回出ていますが、タブーに切り込む姿勢は維新支持層や保守派を中心に人気があります。

その人気を武器に、党の創設者である橋下徹元大阪府知事・市長や松井一郎前大阪市長ともSNS上で議論を繰り広げるなど怖い物知れずの姿勢も評価され、2021年の日本維新の会代表選挙では党内主流派の馬場伸幸候補の対抗馬として代表選挙に出馬しました。

結果は惨敗となりましたが、一定の党員からも指示を集めたことで、根強い「足立ファン」の存在を明らかにしました。

まとめ

足立康史議員は、経済産業省出身の政策通の政治家で、歯に衣着せぬ発言で知られています。

経済政策や政治改革など、日本維新の会の主要政策を積極的に推進しており、同党内でも存在感のある議員です。

また、政策面だけでなく、インターネット番組などでも活躍するなど、メディア露出も多いです。

足立康史議員の今後の活動に注目し、日本維新の会の動向を注視していきましょう。

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政経百科編集部
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