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【アフターピル】どこで買える?副作用などのリスク・注意点や種類などをわかりやすく解説!

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アフターピルとは?オンライン診療や処方箋無しでも買える?

みなさんはアフターピルについて、知っていますか?

避妊に失敗した場合に効果を発揮する薬ですが学校ではあまり教わることがありません。

この記事では、アフターピルの仕組みや種類、入手・服用の方法、その際の注意点について解説します。

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アフターピルとは?

アフターピルとは、性行為から72時間以内に服用することで、妊娠の可能性を下げることのできる薬です。

避妊できなかった場合に、望まない妊娠を避けることが目的です。薬を飲むタイミングが早ければ早いほど、より強い効果を発揮します。ただ、日本では保険適用外のため、費用は高額になります。

なぜ避妊できる?その仕組み

妊娠するには、排卵(=卵子が放出)されて、精子と出会って受精し、子宮内膜に着床する必要があります。

アフターピルの主成分である黄体ホルモンは、排卵を遅らせたり、子宮内膜の形成を妨げたりすることで、この妊娠プロセスを阻止するのです。

いつ使うのか?

アフターピルは、性行為で避妊できなかった場合に用いる薬です。

避妊の失敗には、コンドームの破損や低容量ピルの飲み忘れなど故意ではなく避妊に失敗してしまうケースと、性的同意のない性行為や双方の意思確認がなくコンドームを付けなかったなどのどちらかに悪意があるようなケースがあります。

こうした場合、72時間(薬によっては120時間)以内にアフターピルを服用すれば、約80%の確立で妊娠を防ぐことができます。ただし、時間が経つほどその効果はどんどん下がってしまうので、避妊に失敗した場合は、1時間でも早く服用することが大切です。

アフターピルの種類

2024年8月現在、日本で手に入るアフターピルには3つの種類があります。

ヤッペ法

ヤッペ法とは、性交後72時間(3日)以内に、中容量ピル4錠を2回に分けて服用する避妊法です。

1970年代以降、日本でよく使われていた方法でした。費用が5千円~1万円ほどで、他の避妊法に比べると安いことがメリットですが、副作用が出やすく、避妊率もそれほど高くないので、現在ではあまり使われていません。

レボノルゲストレル法

レボノルゲストレル法とは、日本では2011年に承認された避妊法で、性交後72時間以内に服用すれば、約80%の確立で避妊することができます。

ヤッペ法よりも避妊率が高く、副作用は出にくく、服用も1回1錠のみでよいので、現在では最も主要な避妊法となっています。先発医薬品と後発医薬品(ジェネリック)があり、費用は8千~2万円ほどとなっています。

ウルプリスタール法

ウルプリスタール法は、国内ではまだ承認されていないものの、WHO(世界保健機関)で推奨されている避妊法で、日本でも処方してもらうことができます。

他の薬と比べて避妊の効果が長く、性交後120時間(5日間)まで服用できることが最大の特徴です。レボノルゲストレル法と同様、副作用は少なく、服用も1回1錠で済みます。費用は8千~2万円ほどとなっています。

アフターピルはどこで買える?

それでは、緊急時にアフターピルが必要となった場合、どこで入手できるのでしょうか?

医療機関を受診する

これまで一般的だったのは、産婦人科や婦人科を受診する方法でした。医師と直接話ができるため、対面の診察・処方を希望する人にはおすすめです。

一方で、土日祝日や夜間、年末年始などの長期休暇中は、緊急を要する薬であるにもかかわらず、すぐに受診できないことが問題です。

また、医師の説教がこわい、人目が気になる、など、人によっては心理的ハードルが高く、受診の妨げとなる場合もあります。

オンライン診察を受ける

もう一つは、オンライン診察により処方してもらう方法です。

インターネット環境さえあれば、時間や場所を問わずいつでも診察が受けられ、サイトによっては24時間365日対応しているものもあるため、近年かなり普及してきています。薬は自宅や近くの薬局で受け取ることができ、たいていは翌日までに、都心部では即日に届く場合もあります。

通販で購入する…?

インターネット上で個人的に安くアフターピルを購入する、という方法もないわけではありません。

しかし、そうして手に入る薬の多くは偽薬であったり、安全性の保障されていないものであったりすることが多く、たとえば副作用が生じてもアフターフォローを受けることができません。

非常にリスクの高い方法なので、アフターピルが必要となった場合には、きちんと対面またはオンラインで処方してもらうようにしましょう。

処方箋なし・薬局での試験販売

さて、ここまで読んで「アフターピルって薬局では買えないの?」と思った人もいるかもしれません。

病院にしろオンラインにしろ、処方箋が必要だと緊急時にすぐに手に入らなかったりすると、心理的・物理的ハードルによって入手が難しいこともあります。

実は、世界では約90の国と地域で、アフターピルは処方箋なしで薬局で買うことができ、価格も6千円ほど日本よりもかなり安いのです。

そこで、2023年11月から、日本でも全国145か所の薬局で「試験的に」アフターピルが買えるようになりました。価格は7千~9千円ほどになっています。開始2か月後までのアンケートでは、購入者の8割が「今後も薬局で購入したい」と答えており、かなりニーズが高いことが分かります。

ただし、現在はあくまで試験的な販売であり、全国どこの薬局でも手に入るわけではありません。望まない妊娠を防ぐために、今後は処方箋なしでの薬局販売が正式なものとなることが期待されています。

アフターピル使用上の注意点

最後に、実際にアフターピルを服用した後、注意すべき点について説明します。

副作用が出ることがある

他の薬と同じように、アフターピルの服用後は副作用が起こることもあります。

主な副作用には、以下のようなものがあります。

  • 吐き気、嘔吐
  • 腹痛(お腹の下のあたり)
  • 頭痛、めまい

現在日本で主流のレボノルゲストレル法であれば、副作用はそれほど強く出ませんが、可能性がゼロではないことは知っておきましょう。

服用後2時間以内に吐いたら、もう一度飲む

アフターピルの代表的な副作用の一つに、吐き気があります。

大変つらい症状ですが、もしアフターピルを服用してから2時間以内に吐いてしまった場合には、薬を飲み直さなければいけません。

2時間では十分な効果が出ないからです。受診した医療機関に連絡して、もう一度処方してもらいましょう。

服用後の性行為には効果がない

アフターピルは避妊に失敗した後に飲む薬で、あくまでも緊急用です。薬を飲んだ後の性行為に対して効果はありません。

また、避妊が成功したかどうかを判断するには、次の生理がくるか、医療機関を受診する必要があります。ただし、生理がきたと思っても、出血の量が少なすぎる場合は、生理ではなく不正出欠の可能性もあります。

アフターピルの服用から3週間経っても生理がこない場合、妊娠している可能性があるので、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。

まとめ

この記事では、アフターピルの仕組みや入手・服用の方法について解説してきました。

自身の性別にかかわらず、妊娠や避妊について正しい知識を身に着けておくことは、自分と自分の大切な人の身体と心を守るために、とても重要です。

万が一の場合に備えて、アフターピルについての理解を深めておきましょう。

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参考文献

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政経百科編集部
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