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【大阪維新の会】日本維新の会との違い・関係は?代表・公約・万博についても解説!

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大阪維新の会とは?結党の経緯は?

国政政党「日本維新の会」の母体であり、大阪府下で多数の首長・議員が所属する地方政党「大阪維新の会」をご存知でしょうか?

橋下徹元大阪府知事・大阪市長や吉村洋文大阪府知事の印象が強いという方も多いのかもしれません。

今回は、大阪維新の会がどのような経緯で設立され、どのような大阪府を目指して活動しているのか、わかりやすく解説していきます。

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概要

  • 代表:吉村洋文
  • 副代表:馬場伸幸、山下昌彦、森和臣
  • 幹事長:横山英幸
  • 設立:2010年

橋下徹大阪府知事の誕生

大阪維新の会が創設される前の2008年1月27日、大阪府知事選挙において橋下徹候補が初当選しました。当時、現職で全国最年少(38歳)での知事就任でした。

橋下徹候補は自民党府連の推薦と公明党本部の支持を受けて、選挙戦を戦い勝利をおさめたのです。

「子どもが笑う」をキャッチフレーズに出産や子育て支援に重点を置くマニフェストを発表し、支持を集めました。

会派 自由民主党維新の会

大阪維新の会・日本維新の会の源流として、大阪府議会での会派「自由民主党・維新の会」があります。

2009年4月、大阪府政改革の姿勢に共感する自民党若手府議の一部が、自由民主党会派を離脱し、新しい会派を結成しました。

その会派が「自由民主党・維新の会」です。この時は、所属政党としては自由民主党に在籍しながら新会派を作り、自民党の会派が2つある状態でした。

当時の会派「自由民主党・維新の会」は全6人の小さい会派でしたが、結成から1年後に自由民主党から独立し、地域政党としての「大阪維新の会」となりました。

2011年4月の統一地方選では府議会の過半数の勢力を有するようになりました。

2012年9月には旧日本維新の会として国政に進出し、2012年末の衆院選で54議席を獲得。当時の民主党に次ぐ野党第二党となりました。

設立背景

地域政党である大阪維新の会は「広域自治体が大都市圏の成長を支え、基礎自治体がその果実を住民のために配分する」という経営モデルを実現するために設立されました。

大阪維新の会がこの経営モデルを目指すに至った経緯は「現行の大都市自治制度は大都市圏が持つ潜在可能性を十全に発現させないような仕組みになっている」との考えからです。

そして、大都市圏が持つ潜在可能性を十全に発現させるため「地方政府基本法(仮称)」を見据えて、大阪維新の会は活動を行っています。

このように、大都市圏と基礎自治体が持つ可能性を最大化することを目的として大阪維新の会は設立されました。

大阪維新の会の歴史

今まで、大阪維新の会がどのような活動を行ってきたか解説します。具体的には下記のような歴史を持っています。

  • 2010年4月:統一地方選で勝利
  • 2011年4月:大阪府知事選、大阪市長選ダブル勝利
  • 2015年3月:大阪都構想住民投票で僅差の否決
  • 2015年1月:橋下徹初代代表が政界を引退し、松井一郎代表就任
  • 2019年1月:出直し選挙で圧勝
  • 2019年4月:2度目の住民投票へ向け制度案

参考:日本経済新聞|「大阪維新の会」結党10年 記事と写真で振り返る|https://www.nikkei.com/article/DGXZZO58007780T10C20A4000000/

大阪維新の会の現在

大阪維新の会の現在について、国政政党日本維新の会との関係と大阪府下での首長の観点から解説します。

国政、大阪府において大阪維新の会はどのような活動の幅を持っているのでしょうか?

国政政党「日本維新の会」との関係

国政政党日本維新の会は大阪維新の会が国政に進出する際に結成されました。

日本維新の会は他の国政政党と異なり、大阪維新の会を軸として活動しています。その根拠として日本維新の会の活動方針には「党の根幹は地方議員である」との文言が記載されています。

そのため、大阪維新の会は大阪府で活動する地域政党ですが、日本維新の会を支え国政にも関わっていく組織形態です。

大阪府下での首長

大阪維新の会は、大阪府下の多くの自治体で知事・市長・町長などの首長が所属しています。

大阪維新の会の政治家が首長を務める自治体は、以下の22自治体となります。

  • 豊能町
  • 箕面市
  • 貝塚市
  • 忠岡町
  • 守口市
  • 池田市
  • 太子町
  • 八尾市
  • 岸和田市
  • 堺市
  • 東大阪市
  • 高石市
  • 柏原市
  • 牧方氏
  • 熊取町
  • 大阪挟山市
  • 阪南市
  • 門真市
  • 羽曳野市
  • 泉南市
  • 大阪市
  • 大阪府

2度の都構想住民投票

大阪都構想とは下記のような構想です。

  • 大阪市を廃止し四つの特別区に再編
  • 特別区の市長と区議は選挙で選ぶ
  • 広い範囲にわたる政策は大阪府が、身近な住民サービスは特別区が担う
  • 府は10年間、特別区に各年度20億円を配る
  • 特別区の庁舎は新設しない

引用:朝日新聞デジタル|大阪都構想|https://www.asahi.com/topics/word/%E5%A4%A7%E9%98%AA%E9%83%BD%E6%A7%8B%E6%83%B3.html?iref=kijishita_link

大阪都構想をめぐっては2度の住民投票が行われました。その住民投票の結果をご紹介します。

2015年5月の住民投票結果

2015年5月の大阪都構想をめぐる住民投票は賛成49.62%、反対50.38%と僅差で否決されました。

2020年11月の住民投票結果

2020年11月の大阪都構想をめぐる住民投票は、賛成67万5829票、反対69万2996票と再び僅差で否決されました。

政策

副首都“大阪”の確立

東京一極集中は、地震等の大災害時に国家機能の全てがストップしてしまうので、復旧復興が困難であるというリスクが表面化しています。

大阪に首都機能の一部を持たせ、先ずは二極化することによりそのリスクを解消し、その後に多極分散型の国家を確立します。それを支える地方自治制度としての道州制を目指します。

引用:大阪維新の会|大阪維新の会とは|https://oneosaka.jp/member/

大阪の経済成長戦略

大阪は世界に通じる都市としてのポテンシャルを有しています。

しかしながら、府と市の縄張り争いにより、そのポテンシャルを十分に発揮できない状況が長らく続いてきました。府市一体となった成長戦略を展開し、多様な相乗効果を生み出すことで大阪の成長を強力に進めていきます。

引用:大阪維新の会|大阪維新の会とは|https://oneosaka.jp/member/

国際エンターテインメント都市“OSAKA”の実現

大阪を世界中から人々が訪れる国際エンターテインメント都市へ進化させます。当面の目標は2020年の外国人訪問客数650万人、ゆくゆくは世界一を目指します。

引用:大阪維新の会|大阪維新の会とは|https://oneosaka.jp/member/

防災強化

大阪市域内と大阪市域外の縄張り争いをなくして大阪全体で防災力を強化します。

  • 防潮堤の津波浸水対策の推進
  • 消防施設・装備の充実(大阪消防庁の設立)
  • 災害に強いみどり空間の整備 
  • 府強靭化計画による防災力強化
  • 拠点病院の耐震化補助

引用:大阪維新の会|大阪維新の会とは|https://oneosaka.jp/member/

まとめ

記事では大阪都構想に関する基本的な知識を踏まえて、大阪都構想をめぐる住民投票の結果などについてご紹介しました。

大阪維新の会は「広域自治体が大都市圏の成長を支え、基礎自治体がその果実を住民のために配分する」という経営モデルを実現するために設立されました。

大阪都構想をめぐる住民投票や政策から分かるように、明確な大阪像を持った政党が大阪維新の会です。

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政経百科編集部
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監修者
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