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【オリンピック】やる意味ない?メリット、経済効果、第1回や歴史などを解説!

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そもそもオリンピック(五輪)とは?

2024年は、4年に1度のオリンピックが開催されます。

2024年の開催地はフランスのパリですが、そもそもオリンピックとはどのようなものなのでしょうか?

その歴史や目的、経済効果などを解説していきます。

2024年に開催されるパリオリンピックについての概要は以下の記事もご覧ください。

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オリンピックとは?

オリンピックとは、4年に1度開催される世界的なスポーツの祭典の事です。

日本語では、オリンピックシンボルにちなんで、五輪(ごりん)とも呼ばれます。

現在では、水泳・陸上競技・球技・格闘技などを行う夏季大会と、雪上競技・氷上競技を行う冬季大会がそれぞれ開催されています。

古代オリンピック

現在のオリンピックは、今から約2800年前に行われていた古代オリンピックを元にしています。

古代オリンピックは、古代ギリシャのオリンピア地方で行われていました。

起源は諸説ありますが、神々をあがめるための体育や芸術の競技祭として行われていたとされています。

しかしその後、数々の戦乱の影響により、古代オリンピックは、393年を最後に開催されなくなってしまいました。

近代オリンピック

古代オリンピックから約1500年後、フランスの教育者のピエール・ド・クーベルタン男爵が、オリンピックを復活させようと働きかけます。

1894年、ピエール・ド・クーベルタン男爵は、「オリンピック復興」をパリ国際会議で提唱し、満場一致で可決されます。

その2年後の1896年、近代オリンピックの第1回大会となるアテネオリンピックがギリシャで開催されました。

第1回オリンピックは?

近代オリンピックの第1回大会は、古代オリンピックの開催地でもあったギリシャのアテネで開催されました。1896年4月6日から15日の10日間の会期で行われました。

第1回アテネオリンピックと現在のオリンピックとの大きな違いは、出場選手が男子のみというところです。

欧米先進国の14ヶ国が参加し、241人の男子が出場しました。

この大会では、陸上・水泳・ボート・体操・レスリング・フェンシング・射撃・自転車・テニスの9競技(ただしボートは悪天候のため中止)が開催されました。

オリンピックの歴史

ここからは、簡単にオリンピックの歴史をみていきます。

女性選手の参加

近代オリンピックで初めて女性の参加が認められたのは、1900年に行われた第2回のパリオリンピックです。この時は、テニスとゴルフのみ参加が認められました。

その後、大会ごとに女性の参加出来る種目が変化しつつも、徐々に女性の参加が認められる競技が増えていきました。

第5回ストックホルム大会(1912年)で日本初参加

日本が初めて参加したオリンピックは、1912年にスウェーデンで行われたストックホルムオリンピックでした。

日本がアジアの国で初めての参加となりました。

他にも、ポルトガル、エジプト、セルビア、アイスランドがオリンピック初参加でした。

冬季オリンピック

冬季オリンピックが最初に開催されたのは、フランスのシャモニー・モンブランオリンピックでした。

当時は、冬季大会の独立に対して批判的な声もありました。そこで、試験的に冬季スポーツ大会を開催する運びとなりました。

当時の正式名称は「第8回オリンピアードの一部として、IOCが最高後援者となり、フランス・オリンピック委員会がフランス冬季競技連盟とフランス・アルペンクラブ共同でシャモニー・モンブラン地方で開催する冬季スポーツ大会」とされ、翌年に第1回冬季オリンピックとして認定することが決定されました。

2度の世界大戦による中止

オリンピックは過去5回中止されており、いずれも戦争が原因で中止となりました。

1916年ベルリン大会(夏季)

第一次世界大戦により、ヨーロッパが戦火に包まれていた事により、中止されました。

1940年東京オリンピック(夏季)・札幌オリンピック(冬季)

1940年には東京で開催される予定でしたが、日中戦争の影響により38年に返上を決定しています。

その後、IOCは、代替の開催地としてフィンランドのヘルシンキを選びましたが、ソ連によるフィンランド侵攻により、1940年の大会は行われませんでした。

1944年ロンドンオリンピック(夏季)・コルチナ・ダンペッツォオリンピック(冬季)

1944年には、夏季大会をイギリスのロンドン、冬季大会をイタリアのコルチナ・ダンペッツォで開催予定でしたが、第二次世界大戦のため中止されました。

夏季・冬季ともにに大会連続の中止となりました。

その後オリンピックが再開されたのは、1948年ロンドンオリンピックでしたが、戦争の責任を問われた日本とドイツは招待されませんでした。

オリンピックの目的・意義は?

スポーツを通して、広義に世界の発展、国際理解、平和を目指す平和の祭典とされてきたオリンピックの意義や価値、目的等の考えは、「オリンピズム」と呼ばれており、オリンピック憲章に記されています。

オリンピック憲章では、オリンピックの3つの価値(オリンピック・バリュー)を以下のように示しています。

  • 卓越 (Excellence):スポーツに限らず人生においてベストを尽くすこと、また目標に向かって全力で取り組むことであり、体と頭と心の健全な調和をはぐくむこと
  • 友情(Friendship):スポーツでの喜びやチームスピリット、対戦相手との交流は人と人とを結び付け、互いの理解を深めること
  • 敬意 / 尊重(Respect) :互いに敬意を払い、ルールを尊重することはフェアプレー精神をはぐくむこと

また、以下の5つの教育的価値も記されています。

  • 努力から得られる喜び(Joy of effort)
  • フェアプレー(Fair play)
  • 他者への敬意(Respect for others)
  • 向上心 (Pursuit of excellence)
  • 体と頭と心のバランス(Balance between body, will and mind)

オリンピックの経済効果

2017年4月に東京都が公表した「東京2020大会開催に伴う経済波及効果」では、東京都の需要増加は直接的効果で1兆9,790億円(うち新規施設の整備費が3,500億円を占め、1兆6,290億円分はオリンピック開催により変化する経済効果)と試算されていました。

これはコロナ禍以前に出された指標であり、開催延期によるコストや海外観客の受け入れ停止によるインバウンド需要の削減や無観客開催による影響などは考慮されていません。

結果として、2020年東京オリンピックによる日本国内での経済効果は2476億円となりました。

また、2016年リオオリンピックでは2621億円の消費押し上げ効果(日本国内)があり、2024年パリオリンピックでは2560億円の日本国内での消費押し上げ効果が見込まれています。

オリンピックはやる意味がわからない?意味ない?オリンピックに対する批判

平和の祭典としてこれまで開催されてきたオリンピックにも様々な批判があります。

ここからはその一部をみていきます。

環境問題

施設建設、ユニフォームやスポーツウェアなどのファッション問題、オリンピック関連のゴミ・食品ロスなど、オリンピックを通じて環境問題が信仰しているという批判があります。

開催都市の負担

招致活動や施設建設・会場設営、インフラ設備等のコスト負担が大きいことも批判のひとつに挙げられます。

全体として、インフラコストは50億ドルから500億ドルになる可能性が指摘されています。

まとめ

今回はオリンピックの歴史や目的、批判などを解説してきました。

環境問題や開催都市の負担などの批判もある一方で、国際的な祭典を開催することによるポジティブな側面も多くあります。

開催される競技の観戦だけでなく、様々な側面からオリンピックを考えてみることも必要なのかもしれません。

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政経百科編集部
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