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【移民問題】難民との違いや第三国定住、歴史、日本と海外の現状などを解説!

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移民とは?日本は移民問題にどう対応していくべきか?

様々な議論の場で、移民の是非は問われています。

私たちはこれから先どのように対処するべきなのでしょうか?この記事を通してヒントを与えられれば幸いです。

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移民とは?

移民の定義とは一体何なのでしょうか?実を言うと移民というもの自体に国際法での定義づけはされていません。しかし国際移住機関(IOM)によれば、「国内、または国境を超えて、一時的または永続的に、様々な目的で本来の居住地から離れる人」のことを指します。

移民と難民の違いは?

海外国籍の人が日本国籍の人と結婚し永住権を手に入れ、日本に移り住んでも「移民」と言えるでしょう。しかし、「難民」は違います。難民は移民という大きなグループの中の一つの集団です。そして先程述べたものに加え、難民の定義は難民条約でしっかりと定められており、「人種、宗教、国籍、政治的意見または特定の社会集団に属するという理由で、自国にいると迫害を受けるおそれがあるために他国に逃れ、国際的保護を必要とする人々」とあります。

第三国定住

戦争や迫害から逃げた先が必ずしも受け入れてくれる場所とは限りません。そういった場合はどうするのでしょうか?

第三国定住とは最初に避難した国での保護が認められなかった場合に他の国へ移ることをいいます。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によれば、これを利用するには「申請者がUNHCRに難民認定されていること」、「すべての恒久的解決策についての見通しの評価が実施され、その結果第三国定住が最適な解決策であることが確認されていること」、「ただし、難民ではないが第三国定住が最適な恒久的解決策と考えられる無国籍者の場合や、難民ではないが特定の扶養家族との家族の結合を維持するために第三国定住を行う場合は、これに当たらない。」の3つの条件を満たさなければなりません。この上で難民と様々な国々の相性を入念に調べた上でやっと第三国定住が認められるのです。

移民の歴史

世界史上ではゲルマン人の大移動などの民族的動きは移民として定義されていません。具体的な「移民」が出てきたのは16世紀の近代世界システムの形成がはじまった時代からだと考えられます。大航海時代を通して、ヒトとモノの交換がさらに活発になり、本国の人が植民地とされた国へ赴いたり、逆に植民地の人が本国へ労働力として送られたりなど移民形態は様々ありました。

移民の代表例

日本と深く関わっている移民の例を紹介いたします。

クルド人移民

2024年5月現在も度々ニュースで取り上げられているのがクルド人です。クルド人は国家を持たない世界最大の民族とされており、主に埼玉県川口市で増加傾向にありますが、現地の日本人との軋轢が生まれてしまっているのが現状です。2024年3月20日にはクルド人の新年を祝う祭りである「ネウロズ」がさいたま市で開かれ物議を醸しました。

ウクライナ難民

2022年から始まったロシアとウクライナの戦争によってウクライナ難民が発生し、日本も受け入れの体制を整え、他国と比べて少数ではありますが2023年の3月時点で日本に避難したウクライナ人の数は2302人となりました。

日本は移民を受け入れるべきか?

移民を受け入れることのメリットとデメリットは何でしょうか?

受け入れに賛成の意見

賛成の意見としては「少子高齢化が進んでしまったことによる日本の経済低迷を、移民を受け入れ、労働力にすることで現状を打破することができる。」や「移民を受け入れることで日本が世界から肯定的に捉えられ、国としての発言力が強まる」などが挙げられます。

受け入れに慎重な意見

受け入れに慎重な意見としては「犯罪率の増加」を懸念する声が多く、クルド人との問題を踏まえて日本の移民の受け入れ体制が不十分だと唱える人もいます。

まとめ

移民を受け入れるか受け入れないかの判断をするのは容易なことではありません。

移民受け入れには様々な意見がありますが、まずは多様な立場の意見に耳を傾けていくことが必要です。

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政経百科編集部
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