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【風呂キャンセル界隈】元ネタ・由来、意味や原因、対策・対処法などを解説!

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風呂キャンセル界隈とは?セルフネグレクトとの関係は?

風呂キャンセル界隈といった言葉を聞いたことがありますか?

一見、お風呂に入ることをキャンセルするという面倒くさがりな人ぐらいの軽い話題に思えますが、裏にはセルフネグレクトや精神疾患といった問題に繋がっている側面もあります。

今回は、風呂キャンセル界隈の実情とコロナ禍等の社会状況との関連を考えます。

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風呂キャンセル界隈とは?元ネタ・由来は?

風呂キャンセル界隈とは、お風呂に入らないまたはお風呂に入らない日が頻繁にある人のことを指します。

ドライシャンプーや体を拭くためのシートなどの商品が普及したことにより、ネット上で普及したという側面もあります。

しかし、以前からうつ状態のチェックリストに「入浴が困難」という項目があり、入浴とメンタル状態や生活環境は密接に関わっており、セルフネグレクト等の深刻な問題が隠れている場合もあります。

2024年4月にXに投稿されたポストが拡散され、それ以降「風呂キャンセル界隈」のワードを含むSNS投稿が増えたと言われています。

セルフネグレクト

お風呂に入らない・入れないという状況は、セルフネグレクトの症状の1つとも言われています。まずは、セルフネグレクトとはなにかを考えていきましょう。

セルフネグレクトとは、日本語で「自己放任」とも呼ばれ、食事や着替え、家事、病気の治療など、生活の中でするべき行為をしない・できない状況のことを指します。

2010年に行われた内閣府の調査では、高齢者のセルフネグレクト件数はおよそ1万1000件とされています。

また、コロナ禍の影響などもあり、高齢者だけでなく若い世代でもセルフネグレクトが問題となっています。

セルフネグレクトの要因は?

では、セルフネグレクトの状態になってしまう原因はどこにあるのでしょうか?

大きくわけて、環境的要因・病気的要因・個々の性質的な要因の3つがあります。

環境的要因

環境的要因には、主に以下のようなものがあります。

  • 核家族・単身世帯の増加
  • インターネットの普及
  • 貧困状態

家庭環境やインターネットの普及によって、対人コミュニケーションの機会が減少したり、対人コミュニケーションに苦手意識を感じる人が増えたことや、貧困状態によって健康的な生活を営むのに支障がある事などが原因となっています。

病気的要因

病気的要因に関しては、うつ状態(鬱病・双極性障害・適応障害等)や認知症・アルツハイマー等があげられます。

うつ症状による無気力状態により、生活に必要な活動への意欲が低下してしまったり、認知症・アルツハイマー等により捨てるべきもの・捨てるべきでは無いものの区別がつきづらくなってしまったりすることや、過度な収集癖がセルフネグレクトにつながっていると言われています。

個々の性質的な要因

生真面目・プライドが高いと言った性格的な要因によって、悩みを抱えてしまい精神疾患等に繋がってしまう事や身近な周りの人に頼ることを遠慮してしまう事など、性格的な要因も関係していると言われています。

コロナ禍で急増?

コロナ禍により、うつ状態・自死願望・セルフネグレクトの相談件数が増えているという状況があります。

これまでは、高齢者のセルフネグレクトが大きな問題としてあげられていましたが、コロナ禍による社会的な孤立・経済的な困窮などから若い世代においても、誰もが陥る可能性のある問題として扱われるようになりました。

新型コロナウイルスの流行が収まっても、コロナ禍の影響による精神疾患や社会的な困窮・就職活動の失敗の影響など、セルフネグレクトの問題は、今後も対策が必要不可欠な問題の1つと言えるでしょう。

周りの人がセルフネグレクトになってしまったら?対処法・対策

もし、周りの人がセルフネグレクト状態になってしまった場合には、どうすべきなのでしょうか?

ここでは、対処法の一部をあげていきます。一言でセルフネグレクトと言っても、個々の状況も様々であり、色々な視点から考えて対策を考えることが必要不可欠です。

  • 本人の話をよく聞く
  • 精神疾患がある場合or疑われる場合は病院に行く
  • 介護サービス・家事代行サービス等のサービスを利用する
  • 実家に帰る・誰かと住むなど、家庭環境を変える

まとめ

風呂キャンセル界隈というキャッチーな言葉が流行する一方で、その裏にはセルフネグレクトの問題が深く関わっている場合もあります。

面倒くさがりという個人の性格だけの問題ではなく、社会状況や家庭環境・経済的要因などが複雑に関連していることもあり、問題の根本的要因がどこにあるのかを考えることが大切です。

参考になるサイト

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政経百科編集部
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