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【教育無償化を実現する会】維新の会との関係は?政策、所属議員、経緯などを解説!

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【解説】前原新党「教育無償化を実現する会」ってどんな政党?所属議員は?

昨年11月30日、国民民主党から離脱した前原誠司氏らによって結成された新政党「教育無償化を実現する会」。新しい政党ということも相まって、あまりこの政党について知らないという人が多いのではないでしょうか。今回は、そんな教育無償化を実現する会について解説していきます。

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国政政党「教育無償化を実現する会」概要

  • 代表:前原誠司
  • 副代表:嘉田由紀子
  • 幹事長:徳永久志
  • 設立:2023年
  • 国会議員数:5人

公式サイト:https://fefa-japan.jp/

成り立ちから現在まで

ここからは、教育無償化を実現する会の設立から現在までの流れをみていきます。

玉木氏と前原氏による代表争い

事の始まりは、2023年8月までさかのぼります。当時、国民民主党の代表選挙に、代表玉木雄一郎氏と代表代行前原誠司氏が立候補していました。

玉木氏は自民党・公明党に接近する動きを見せていましたが、前原氏は「非自民・非共産」という独自の理念を掲げ、政権交代を目指していました。

両者の最終ポイント数は80ポイント対31ポイント。結果は玉木氏の勝利でした。前原氏は引き続き、代表代行の地位に据え置かれることとなります。

その後も玉木氏は10月開会の第212回国会において、自民・公明両党が提出した令和5年度補正予算案の賛否を巡り、党が求める燃料価格高騰対策としてガソリン税を一時的に下げるトリガー条項の凍結解除に向け、与党が協議に応じる考えを示したことを受け、11月24日の党会議で補正予算案に賛成する方針を決めるなど、与党に接近する姿勢を鮮明にしていきました。

結党

補正予算が成立した翌日の2023年11月30日、前原氏は元滋賀県知事の参議院議員嘉田由紀子氏、衆議院議員斎藤アレックス氏、鈴木敦氏とともに離党届を提出。無所属の徳永久志氏らも加わり、新党「教育無償化を実現する会」を結成しました。

前原氏は「非自民・非共産の野党協力を求める。理念を共有してくれる方々とは連携したい」とし、「教育無償化の実現に賛同いただけるのであれば、日本維新の会と連携していきたい」と日本維新の会との連携に秋波を送りました。

一方、国民民主党側は前原氏らの行動を激しく非難し、幹事長榛葉賀津也氏は前原氏らの姿勢を「政党交付金目当てか分からないが、国民・有権者はうんざりではないか」と批判し、離党届を受理せず、除籍処分も視野に入れるなど厳しい姿勢を見せました。また代表の玉木氏も、「党の結束を乱す行為を行った」と、前原氏らの行動を非難しました。

2023年12月13日、国民民主党は前原氏含む4人の議員を除名。比例代表で選出された斉藤氏と鈴木氏に至っては党で獲得した議席だとして議員辞職の勧告を行いました。

翌日、総務省は前日付けで教育無償化を実現する会を政党としての届け出を受理したことを発表。教育無償化を実現する会は、正式に国政政党となったのです。

日本維新の会の代表である馬場伸幸氏は、これを受け「われわれは是々非々で各政党とつきあうことを基本原則で政治活動をしているので、前原氏の新党とも協調できる部分は積極的に協調していく」と述べました。

維新の会と統一会派結成

1月15日、前原は維新の馬場代表と記者会見を行い、第213回通常国会において、維新の会と教育無償化を実現する会が衆参両院で統一会派を結成することに合意したと発表しました。両党は教育の無償化や憲法改正など、6項目からなる政策協定書に合意。1月16日に統一会派の結成を届け出ました。名称は「日本維新の会・教育無償化を実現する会」です。

政策

教育無償化を実現する会は「「All for All」(みんながみんなのために)「給料を上げる」「自分の国は自分で守る」の4本柱を掲げており、全体的には改革政党のスタンスを取っています。前原氏は野党結集の橋渡し役を積極的に担いたいと述べていますが、野党結集で想定する政党として立憲民主党・日本維新の会を挙げた一方、日本共産党・社民党・れいわ新選組は入らないとしています。

まとめ

昨年誕生した新政党、教育無償化を実現する会。教育無償化を第一に掲げつつ、経済や安全保障など、多岐にわたる政策を提案しています。今後の動きにも注力してみていきたいところです。

参考になるサイト

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著者について
政経百科編集部
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監修者
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